自動で写真や画像が生成できるAIが注目を集めています。ディープラーニング技術が目まぐるしく進歩するなかで、よりリアルな画像を生成できるようになりました。ただ一方で、誰でも気軽に実在の人物のような画像を作れるため、著作権などの問題も指摘されています。そのため、画像を作成する際には問題になるポイントをおさえておきましょう。 今回は、写真から画像生成が簡単にできるソフトウェアと作成方法を紹介します。また、作成した画像を使用しても問題ないか確認する方法も解説しますので、アバターを作成したい方は必見です。 目次 Part 1. AIで写真に加工をする「画像生成AIツール」とは? Part 2.AIで写真からイラストやアバターを作成できるアプリ6選 Part 3. AIを活用して写真を加工する「Pixpic」の特徴 Part 4. PixpicのAIを利用して写真を加工する方法 Part 5. AIで写真を加工するときに注意すべきポイント Part 1. AIで写真に加工をする「画像生成AIツール」とは? AI写真を作成してみる 画像生成AIツールは、AI技術を活用し、新しい画像を作成するサービスです。作成したい画像のイメージをテキストや画像で指示すると、学習したデータから特徴を捉えて、新しい画像を生成します。例えば、飼い主と犬が散歩している情報をAIへ指示すると、人物が犬と散歩している風景などの学習したデータをもとに画像を作成します。絵が描けない方でもAIを活用すれば、手軽にイラストを制作できるようになりました。ただし、希望に沿った画像を作成するにはコツが必要です。希望通りの画像を作成するために把握しておきたい、画像生成AIの仕組みと生成方法の違いを解説します。 画像生成AIの仕組み 画像生成AIは、ディープラーニング(深層学習)を用い、膨大な学習データをもとにオリジナルコンテンツを生成します。画像生成AIはそれぞれ仕組みが異なります。画像生成AIで用いられる主な技術は以下、表の通りです。 技術手法 概要 CNN(畳み込みニューラルネットワーク) 画像から情報を抽出し、特徴をつかむため、画像認識に長けている手法 VAE(変分オートエンコーダ) 機械学習で習得したデータから特徴を抽出し、類似した画像を作成 GAN(敵対的生成ネットワーク) 生成ネットワークと識別ネットワークの2つから成り立ち、互いに競争させることで、精度を高める手法 DALL・E テキストから画像の作成ができ、写真同士の合成もできる 特に、DALL・EはChatGPTに組み込まれて話題になりました。 2種類の画像生成方法と違い 画像生成AIを搭載したソフトウェアやアプリがたくさん登場しています。AIを活用して画像を生成する方法は、2種類あります。 作成したい画像イメージをテキスト入力して画像生成する 学習した画像データをもとに作成したい画像イメージを生成する 画像生成AIは複数ある技術を活用しているため、画像の作成方法も異なります。今までイラストを描いたり、アバターを作れなかったりした方も画像生成AIツールを活用すると簡単にできます。 Part 2.AIで写真からイラストやアバターを作成できるアプリ6選 AIを活用して写真からイラストやアバターを作成できる代表的なアプリを5つ紹介します。 多彩な機能を簡単操作で使用できる「Pixpic」 写真撮影から加工まで行えるアプリ-「YouCam Perfect」 AIの写真加工といえばこのアプリ「Vivid AI」 自撮り写真を美しく加工できる「BeautyPlus」 令和の写真をレトロに加工する「EPIK」 アプリの特徴やメリット・デメリットをそれぞれ解説しますので、選ぶ際の参考にしてください。 多彩な機能を簡単操作で使用できる「Pixpic」 自分そっくりのアバターを作成できるPixpic ⭐オリジナル アバターを AI が 生成⭐プライバシーと匿名性を保護⭐豊富なスタイルで個性を表現⭐すばやく AI アバターを作成 詳細を見る Pixpicは、使いやすいインターフェースで直感的に操作できます。Media.ioと連動して利用できるのも便利なポイントです。自分の画像をアップロードするだけで、自分そっくりのアバターの作成も可能です。アバターの仕上がりはクオリティが高く、SNSのアイコンなどでも活用できます。Pixpicの特徴は後述します。 写真撮影から加工まで行えるアプリ-「YouCam Perfect」 YouCam Perfectは台湾で作成されたアプリで、ビューティー系に特化しています。 メリット アカウント未登録でも基本的な機能は利用できる フィルターやスタンプが豊富 デメリット エフェクトは有料のものが多い お試し期間が終了すると、自動で有料版に移行されるので注意しましょう。 AIの写真加工といえばこのアプリ「Vivid AI」 Vividは台湾のサイバーリンク社が提供している写真加工アプリで、最新のAI技術を搭載しています。 メリット AIルーム、AIフォーマルなどの新機能をリリース デメリット 有料版を活用し、画像を生成しても思い通りのものにならない 自画像をアップロードするとフォーマルウェアを着用したイメージを生成できる「AIフォーマル」など新サービスを発表しています。 自撮り写真を美しく加工できる「BeautyPlus」 Beauty Plusは、自撮りの写真を豊富なエフェクトを活用し、美しく加工できるアプリです。 メリット ステッカーやテキストなどの種類が豊富 デメリット メニュー内容が無料なのか有料なのか分かりづらい 有料版のお試し期間が短い点やメニュー内容が分かりにくい点に注意が必要です。 令和の写真をレトロに加工する「EPIK」 EPIKは、人気カメラアプリのSNOWが提供している写真加工アプリです。 メリット 会員登録不要で、細部修正機能も無料 デメリット 課金が必要になった これまでは、すべての機能が無料で利用できる状態でした。しかし、最近は一部の機能が有料化されているため、利用する際は注意をしましょう。 Part 3. AIを活用して写真を加工する「Pixpic」の特徴 自分そっくりのアバターを作成できるPixpic ⭐オリジナル アバターを AI が 生成⭐プライバシーと匿名性を保護⭐豊富なスタイルで個性を表現⭐すばやく AI アバターを作成 詳細を見る ここでは、Pixpicの特徴とできることや機能を紹介します。 その他 概要 保存期間 生成した写真は30日間保存される ウォーターマーク なし セキュリティ 高度な暗号化によりプライバシーは保護されている サポート体制 24時間365日のサポート体制や返金保証あり Pixpicは、人物の写真をオンライン上にアップロードするだけで、AIが学習しアバターなどの画像を作成できる便利なツールです。セキュリティレベルも高く、アップロードした画像はすぐ削除されるのでほかの方に見られる心配はありません。 オンラインとスマホでAIアバターを作成 Pixpicは、何点か自画像をアップロードすると、AIは画像から特徴を学習し、アバターを生成します。AIアバターは、プロフィール写真など使用頻度の高いバリエーションをあらかじめ用意しています。 証明写真 プロフィール写真 フィットネススタイル 癒し系 SFアートスタイル 普段からよく使用するパターンをあらかじめ選択できるのも便利です。また、Android用のアプリが配信されているため、スマートフォンでも手軽にAIアバターの作成が可能です。 Pixpicに搭載されている多彩な機能 Pixpicには、最新のAI技術が搭載されているだけでなく、さまざまな機能が備わっています。AIを活用したアバター生成や、写真撮影など多彩な機能があります。画像の生成時にはウォーターマークも表示されません。オンラインサイト上にアップロードした写真は、すぐ削除されます。Media ioを通じて、動画の映像が行われたり、MP4動画でファイルを圧縮するのも簡単です。 Part 4. PixpicのAIを利用して写真を加工する方法 実際にPixpicを活用して写真を加工する方法を詳しく解説します。操作手順は以下の通りです。 Step1、スタイルを選ぶ AI写真を作成してみる Step2、写真をアップロードする 自画像はさまざまな角度のものを複数枚アップロードすると、AIの学習精度が高まります。そうすることで、希望通りのアバターが完成するでしょう。 Part 5. AIで写真を加工するときに注意すべきポイント 画像生成AIのツールやアプリが登場し、誰でも手軽に画像を生成できるようになりました。令和5年度に文化庁が開催した著作権セミナー「AIと著作権」では、AIの生成物に対し、次のように判断をしています。 Note: 1、AI開発のための情報解析のみであれば許諾なく利用可能2、AIを活用したイラストなどの著作権は、人が描いた絵画と同様に判断3、表現の道具としてAIを使用した場合、生成物も著作権に該当する AIで画像を生成し、利用する段階で、著作権を確認する必要があると理解しておきましょう。 まとめ: AIの進化により複数枚の写真を学習させて、自分に似たアバターを作成できるようになりました。今まで、イラストを描けず諦めていた方もチャレンジできるのではないでしょうか。Pixpicでは、AI技術を活用して、手軽にアバターを生成できます。お気に入りのスタイルを選び、自分の画像を5枚ほどアップロードするだけの手軽さです。証明写真やカスタムプロフィールなどバリエーションが豊富です。イラストが描けなくてもAIアバターを利用したい方は、こちらから利用してください。AIの活用がすすみ誰でも気軽に写真加工ができるようになりました。今回はさまざまなソフトのなかからAIを活用した写真加工ができるソフト「Pixpic」を紹介します。また、画像を生成する上での注意点も解説しますので参考にしてください。